研究生活の備忘録です。http://satcy.ninja-web.net


by stakahashi17

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
論文紹介
研究状況
イベント
所感
未分類

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2016年 09月
2016年 03月
2016年 02月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2010年 11月
2010年 10月

フォロー中のブログ

Life is Beau...

メモ帳

最新のトラックバック

venuscozy.com
from venuscozy.com
http://while..
from http://whileli..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..

ライフログ

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

安家森セクション、国際巡検デ..
at 2017-07-06 14:57
晴れ男確定でお願いします.
at 2017-06-06 22:43
三畳紀系の論文8-9月
at 2016-09-18 19:29
論文リスト_2016年_3月
at 2016-03-31 17:04
今年もよろしくお願い致します。
at 2016-02-06 16:30

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

科学

画像一覧

<   2013年 02月 ( 3 )   > この月の画像一覧

JKよりKJの方がかっこよくないですか?

週明けにJamstecの黒田さんをシステムセミナーにお迎えし、同日からPen.State. Kastingさんの講義が開催される、イニシャルKjづくしな1週間でした。さまざまな研究者とのお話は、とても参考になり、また感化されますね。

さて、以下は1月-2月にチェックした論文のメモです。

Yoder, a. D. (2013). Fossils Versus Clocks. Science, 339(6120), 656–658. doi:10.1126/science.1233999

Science誌に掲載されたRenne et al. によるK/Pg境界の放射年代測定値の成果についてコメントしたもの。分析手法の改善により、大量絶滅と隕石衝突期が高精度に一致した今回の研究が、デカントラップの年代の検討や、他の時代の気候変動の経時変化を明らかにすることを期待している。


Chen, B., Joachimski, M. M., Shen, S., Lambert, L. L., Lai, X., Wang, X., Chen, J., et al. (2012). Permian ice volume and palaeoclimate history: Oxygen isotope proxies revisited. Gondwana Research. doi:10.1016/j.gr.2012.07.007

 複数の南中国のペルム系セクションから産したコノドントの酸素同位体比の変動を示し、ペルム紀を通しての表層海水温と当時の氷床地質記録等を比較・議論したもの。Middle Permianでは、GuadalpianーLopingian境界期に向かって水温は上昇しているようにみられる。これを信じると"Kamura event"は本当に寒冷イベントだったのだろうか・・


Meyer, K. M., Yu, M., Lehrmann, D., Van de Schootbrugge, B., & Payne, J. L. (2013). Constraints on Early Triassic carbon cycle dynamics from paired organic and inorganic carbon isotope records. Earth and Planetary Science Letters, 361, 429–435. doi:10.1016/j.epsl.2012.10.035

 南中国の前期三畳紀の炭酸塩炭素同位対比と有機炭素同位体比を比較し、両者に同時期の同様の変動を見出し、当時の生物生産が少なく生物のサイズが小さかったためだとしている。むー、そうかなぁ。。

Kiipli, E., Kiipli, T., Kallaste, T., & Siir, S. (2012). Al2O3/TiO2 ratio of the clay fraction of Late Ordovician–Silurian carbonate rocks as an indicator of paleoclimate of the Fennoscandian Shield. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology, 365-366, 312–320. doi:10.1016/j.palaeo.2012.10.001
 バルト海付近の掘削コアで得られたオルドビス紀ーシルル紀の浅海堆積物から粘土画分を抽出し、元素の測定結果から化学風化で増減するアルミ/チタン比の経時変化を示している。化学風化が促進する時期にチタンが増加するとし、オルドビス紀の湿潤だった時期と堆積場である古地磁気データを参照して地塊が緯度方向に移動し、気候帯 evaporation>precipitation precipitation>evaporationを通過したことを推測している。

McGhee, G. R., Clapham, M. E., Sheehan, P. M., Bottjer, D. J., & Droser, M. L. (2013). A new ecological-severity ranking of major Phanerozoic biodiversity crises. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology, 370, 260–270. doi:10.1016/j.palaeo.2012.12.019

 過去の化石データを再解釈した化石生物多様性激減イベントのランキング
 生態系に影響与えたランキング:1位ペルム紀末、2位白亜紀末、3位、三畳紀末、 4位デボン紀後期F/F、 5位ペルム紀中期G/L、
6位石炭紀Mssissippian末, 7位オルドビス紀末、デボン紀後期、 8位デボン紀Givetian
 やはりペルム紀末強し・。

Takahashi, S., Kaiho, K., Hori, R. S., Gorjan, P., Watanabe, T., Yamakita, S., Aita, Y., et al. (2012). Sulfur isotope profiles in the pelagic Panthalassic deep sea during the Permian–Triassic transition. Global and Planetary Change. doi:10.1016/j.gloplacha.2012.12.006

日本とニュージーランドの深海ペルム紀/三畳紀境界で硫黄の同位対比を測定したところ、大量絶滅期に15パーミルの減少をとらえた。軽い硫黄の起源・生成要因は3通りくらい考えられるが・

Bourassa, a. E., Robock, a., Randel, W. J., Deshler, T., Rieger, L. a., Lloyd, N. D., Llewellyn, E. J., et al. (2013). Response to Comments on “Large Volcanic Aerosol Load in the Stratosphere Linked to Asian Monsoon Transport”. Science, 339(6120), 647–647. doi:10.1126/science.1227961

Metcalfe, I., Nicoll, R. S., Willink, R., Ladjavadi, M., & Grice, K. (2013). Early Triassic (Induan–Olenekian) conodont biostratigraphy, global anoxia, carbon isotope excursions and environmental perturbations: New data from Western Australian Gondwana. Gondwana Research, 23(3), 1136–1150. doi:10.1016/j.gr.2012.07.002

Tahata, M., Ueno, Y., Ishikawa, T., Sawaki, Y., Murakami, K., Han, J., Shu, D., et al. (2013). Carbon and oxygen isotope chemostratigraphies of the Yangtze platform, South China: Decoding temperature and environmental changes through the Ediacaran. Gondwana Research, 23(1), 333–353. doi:10.1016/j.gr.2012.04.005

Schrag, D. P., Higgins, J. a., Macdonald, F. a., & Johnston, D. T. (2013). Authigenic Carbonate and the History of the Global Carbon Cycle. Science, 339(6119), 540–543. doi:10.1126/science.1229578

Canfield, D. E., & Kump, L. R. (2013). Carbon Cycle Makeover. Science, 339(6119), 533–534. doi:10.1126/science.1231981

 先日のブログをどうぞ。

De Volder, M. F. L., Tawfick, S. H., Baughman, R. H., & Hart, a. J. (2013). Carbon Nanotubes: Present and Future Commercial Applications. Science, 339(6119), 535–539. doi:10.1126/science.1222453

Fromm, M., Nedoluha, G., & Charvát, Z. (2013). Comment on “Large volcanic aerosol load in the stratosphere linked to Asian monsoon transport”. Science (New York, N.Y.), 339(6120), 647; author reply 647. doi:10.1126/science.1228605

Palike, H. (2013). Impact and Extinction. Science, 339(6120), 655–656. doi:10.1126/science.1233948
[PR]
by stakahashi17 | 2013-02-24 22:51 | 論文紹介

Carbon Isotope Makeover


ホームページにも載せましたが、堆積岩中に残る炭素の安定同位体比(13C /12C)は、地質時代を通して変動してきました。ときおり重い値、軽い値をとり、正異常・負異常と呼び地質時代のイベントを認識する特徴としても用いられてきました。炭素を貯蔵する主な要素は炭酸塩岩と有機炭素があります。有機炭素は光合成の課程で約25パーミル軽い炭素同位体分別をするので、有機炭素がどの程度埋没するかによって、軽い炭素をとられた大気ー海洋の無機炭素の同位体比が変動し、海水から沈積する炭酸塩の同位体比が決定していると考えられてきました。

 このような有機物の埋没のフラックスの変化によって説明されてきた炭酸塩岩の安定炭素同位体比の変動ですが、地質時代には原生代後期(Neoproterozoic)の5パーミル以上の重い炭素同位対比やマイナス15パーミルに及ぶ低い値など、大気海洋の酸素濃度が現在ほど十分になかった時代に炭素の同位体比が変動しており光合成によって産する有機物や有機物の嫌気的分解から生ずるメタン(マイナス40パーミルに達する軽い分別をする)の寄与では充分に説明ができない事象が報告されてきました。2月のScience誌に報告されたSchrag et al.の記事によれば、このような炭素の同位体比の変動を、有機炭素の埋没効果以外に、有機物の分解物やメタンからもたらされる炭素を含んで形成された自生炭酸塩を考慮にいれれば説明がつくというモデルを提唱しました。このような自生炭酸塩(Calcite, dolomite, siderite..)は、還元的な環境でアルカリ度が高まり、飽和した炭酸塩が堆積物表面あるいは間隙に生じ、現在の大陸棚縁辺の海底でもみられ、実際に軽い値をとるものもあるようです。現在の炭素循環にこの炭酸塩があまり量的に寄与しないのは現在の表層環境には酸素が多分で、大気-海洋中の同位対比を変えるくらいの大量な自生炭酸塩を海洋に生成できないことが主な要因であるとしています。つまり、大気海洋の酸素濃度の進化の過渡期であった原生代や深刻な貧酸素環境に陥った古生代中生代境界時期などには、有機物の埋没+自生炭酸塩の生成とそれらの分解放出が当時の炭素循環に大きな影響を与えていた可能性があるのです。

 Canfield&Kumpによる同誌の紹介記事では、今後、自生炭酸塩を実際に多量に生成するメカニズムや、炭素同位体比の正以上時期に地質記録から同位体比が軽い自生炭酸塩がみつかるかどうかの課題を経てこのモデルが成熟していくことを期待するとしています。

 これまでの私たちのグループの中でも、有機物埋没フラックスの挙動がよく分からない状態で炭素同位体比の増減をどう説明するか議論がなされていました。Schragらのアイディアは、地質時代の炭素循環モデルの理解を助ける大きなヒントになるかもしれません。

e0208576_5193286.jpg

From Canfield and Kump, Carbon Isotope Makeover Science 339

Schrag, D. P., Higgins, J. a., Macdonald, F. a., & Johnston, D. T. (2013). Authigenic Carbonate and the History of the Global Carbon Cycle. Science, 339(6119), 540–543. doi:10.1126/science.1229578

Canfield, D. E., & Kump, L. R. (2013). Carbon Cycle Makeover. Science, 339(6119), 533–534. doi:10.1126/science.1231981
[PR]
by stakahashi17 | 2013-02-10 05:20 | 論文紹介

卒論発表会.

本日は環境学科の卒論発表会でした。

 朝から4年生の取り組んできた課題研究の成果が発表されました。

 写真は、今年度私と一緒に北上山地のペルム紀三畳紀境界を研究してくれた石田君の発表の様子です。
e0208576_23205376.jpg


 岩石スラブを数十枚つくって復元した柱状図は周りの先生方からも好評だったようです。

 半年の短い間ですが、4年生のみなさんの頑張りを見て元気をもらった1日でした。

 来週は修士論文の発表会が始まります。
[PR]
by stakahashi17 | 2013-02-01 23:21 | イベント