研究生活の備忘録です。http://satcy.ninja-web.net


by stakahashi17

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
論文紹介
研究状況
イベント
所感
未分類

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2016年 09月
2016年 03月
2016年 02月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2010年 11月
2010年 10月

フォロー中のブログ

Life is Beau...

メモ帳

最新のトラックバック

venuscozy.com
from venuscozy.com
http://while..
from http://whileli..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..

ライフログ

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

研究費必勝法は申請し続けるこ..
at 2017-08-21 22:05
あついぜ清澄実習
at 2017-08-09 16:16
Youは何しに大曲へ?
at 2017-07-25 11:49
安家森セクション、国際巡検デ..
at 2017-07-06 14:57
晴れ男確定でお願いします.
at 2017-06-06 22:43

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

科学

画像一覧

<   2012年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

モリブデン同位体比から推定する硫化水素濃度

Extreme change in sulfi de concentrations in the Black Sea during the
Little Ice Age reconstructed using molybdenum isotopes
Arnold et al., Geology 2012

黒海は、最も研究が行われている無酸素海盆である。多くの研究は特に無酸素の発達構造に着目し、有酸素海水と無酸素海水の境界であるケモクラインの構造や安定性に着目されている。しかし、黒海の歴史の中でのケモクラインの深度の変化にともなう硫化水素濃度の定量的変化は調べることが難しかった。この研究では堆積性モリブデンの安定同位体比をプロキシとして用いて溶存硫化水素の濃度変化をはじめて明らかにした。Arnoldらが示したモリブデンの同位体比は、Bosporus inletの海域の同位体比組成を示すもので、データによると約300年前のケモクラインは、深さ65m以上に上昇し、深層の硫化水素濃度は100μMにのぼったと推定できる。このケモクラインの上昇と海底の硫化水素濃度の上昇は、現代の黒海で観測されているものをしのぐものである。このケモクラインの上昇イベントが起きた300年前は小氷期の時期と一致し、当時の冬の嵐による黒海表層水の深層水との混合が一次生産の増加と海洋の貧酸素化をもたらしたという解釈がありうる。

e0208576_022318.jpg
e0208576_023535.jpg


左図の同位体比と硫化水素濃度の関係を用いれば、右図のような黒海の硫化水素濃度が計算でき、還元海水の拡大の過程が復元できるのだそうです。
[PR]
by stakahashi17 | 2012-06-29 00:26 | 論文紹介

大量絶滅後の生態系回復パターン(Chen and Benton, Nature geoscience)

IGCP572 プログラムの中心人物である Zhong ChenとMike Benton のレビュー論文がnature geoscienceに出ています。

The timing and pattern of biotic recovery following the end-Permian mass extinction,
2億5000万年前に起きた大量絶滅の余波は、大量絶滅後に生物がどのような回復をしたかを示している。この生命環境の危機は、極端温暖化、酸性雨、海洋の無酸素化と酸性化といった数々の環境ストレスに起因する。アンモナイトなどのいくつかの生物は100-300万年以内の比較的早く回復を迎えるが、絶滅事変は前期三畳紀の間発生し続けている。三畳紀の生態系は低栄養段階から高いものへと段階的に回復していき、大量絶滅事変から約800-900万年後の中期三畳紀の始まりまで複雑な生態系が再形成されることはなかった。回復期は海生は虫類やdecapod crustaceous や陸上四足生物のような新しい生物グループの出現をもたらし、最終的には恐竜の出現につながっている。このような段階的な生命環境の回復は、生物の力と物理的なものによる環境の不安定な揺らぎが両方作用して遅れていたと考えられる。このような事例は生物進化の内的・外的要因を議論する好例である。
e0208576_01421.jpg

上図:化石記録から想像される生物の回復パターン。はじめに、低栄養段階の一時生産生物が大繁栄し、高次の生物が出現するのは数百年もあとになる。

 生物の回復パターンの要因として、同研究プロジェクトの研究者があげる大陸風化の増大による高栄養塩状態の持続があげられています。前期三畳紀500万年の生物環境の揺らぎ(炭素同位体比の不異常4回、正異常3回)はそれらのような環境要因と同時性・因果関係が証明されるでしょうか。おそらく単一の要因ではないだろうというのが予想。
[PR]
by stakahashi17 | 2012-06-25 00:03 | 論文紹介

深海相ごりごり地球史発掘

先週16日から20日まで岩手県下閉伊郡岩泉町安家流域にて調査活動を行ってきました。

目的は安家森の麓に分布するペルム紀三畳紀境界層です。

昨年から引き続き、地球史最大の大量絶滅期とその回復過程を記録した連続露頭からサンプルを採取してきました。

今回のメンバーは4人、右からM1鈴木さん、山本信次さん、M1水谷さん、私の山男3人、お嬢1です。
e0208576_1902740.jpg



 昨年度から始めた調査方法ですが、ダイヤモンドブレードを使って露頭を磨くことにより、これまで観察できなかった地層の断面地質構造を観察し、サンプルを連続採取しています。
e0208576_18471265.jpg


ペルム紀末の大量絶滅時に堆積を開始する黒色粘土岩は微細な粉塵をあげますので、作業従事者は毎日真っ黒になってしまします。
石をごりごり切っていると(before)
e0208576_1829821.jpg

こうなります(After)
e0208576_18302886.jpg

e0208576_18305979.jpg



2億5千万年前の生物の遺骸を身に浴びていると思うとなんだか不思議ですね・。

天候に恵まれ(1日ずれたら台風直撃だった)、毎日調査を行うことができました。

しかし、まだまだこの露頭に眠る地質記録を十分に取り出すには至っていません。

次は今年夏に調査に出かける予定です。

e0208576_183242.jpg

[PR]
by stakahashi17 | 2012-06-24 18:32 | 研究状況

晴れ男(女)は誰だ? 城ヶ島実習

只今、地形・地質調査法実習の野外実習のため、神奈川県の三浦半島に来ています。

2泊3日で、半島の南端城ヶ島近傍の地形や地質を利用して、実際に調査を行いながら方法を習得していきます。
 昨日は城ヶ島のルートマップの作成や断層の観察を行い、本日は、岩相柱状図の作成や褶曲構造の解析を行いました。
e0208576_18425594.jpg


実習は宿に帰ってからも続きます。1日のデータをフィールドノートに清書し、得られた結果を発表し合いながら議論を重ねていきます。

 今年の3年生は、細かい変化に気づいていたり、議論に積極的に参加するなど感心することが多いです。是非、次の野外実習にも一緒に参加して欲しいと思っています。
e0208576_18441822.jpg

 東京の天気は崩れ気味だそうですが、こちらではなんとかここまで雨が降らずにいます。天気予報もはね飛ばす晴れ男(女)がいるようです。
 明日の天気予報もあまり芳しくないようですが、雨が降らずに実習ができることを願っています。
[PR]
by stakahashi17 | 2012-06-02 17:49 | イベント