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モリブデン同位体比から推定する硫化水素濃度

Extreme change in sulfi de concentrations in the Black Sea during the
Little Ice Age reconstructed using molybdenum isotopes
Arnold et al., Geology 2012

黒海は、最も研究が行われている無酸素海盆である。多くの研究は特に無酸素の発達構造に着目し、有酸素海水と無酸素海水の境界であるケモクラインの構造や安定性に着目されている。しかし、黒海の歴史の中でのケモクラインの深度の変化にともなう硫化水素濃度の定量的変化は調べることが難しかった。この研究では堆積性モリブデンの安定同位体比をプロキシとして用いて溶存硫化水素の濃度変化をはじめて明らかにした。Arnoldらが示したモリブデンの同位体比は、Bosporus inletの海域の同位体比組成を示すもので、データによると約300年前のケモクラインは、深さ65m以上に上昇し、深層の硫化水素濃度は100μMにのぼったと推定できる。このケモクラインの上昇と海底の硫化水素濃度の上昇は、現代の黒海で観測されているものをしのぐものである。このケモクラインの上昇イベントが起きた300年前は小氷期の時期と一致し、当時の冬の嵐による黒海表層水の深層水との混合が一次生産の増加と海洋の貧酸素化をもたらしたという解釈がありうる。

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左図の同位体比と硫化水素濃度の関係を用いれば、右図のような黒海の硫化水素濃度が計算でき、還元海水の拡大の過程が復元できるのだそうです。
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by stakahashi17 | 2012-06-29 00:26 | 論文紹介