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炭酸塩・リン酸塩を用いた海水モリブデン同位体比の復元.

先月のGeology誌ですが, 紹介します.

Molybdenum isotopic records across the Precambrian-Cambrian boundary
Wen et al., Geology
過去の海水中のモリブデンの安定同位体比を復元することで,グローバルな海洋に占める還元的水塊の
割合を推定する試みが進められています.これまでの多くの研究では還元的な海水中で形成された硫化物に含まれるモリブデンが当時の海水のモリブデンの同位体比を記録していると考えられ,利用されてきましたが,還元的な環境で堆積した堆積岩がなければこの手法を適用するのは難しい訳です.そこで,炭酸塩・リン酸塩に含まれるモリブデンの利用も進められており,今回の論文は,プレカンブリアンーカンブリアン境界の炭酸塩岩のモリブデン同位体比を測定し,カンブリア紀に生物が進化した海洋環境の背景を推定しようと試みているのです.
 Wenらが分析したのは,南中国に残る2つのプレカンブリアンーカンブリアンの層序です.これらのセクションから得られたモリブデンのうち,堆積岩の薄片EPMA観察を行いAuthenticなリン酸塩に占められている層準から得られた値を当時の海水の記録して採用し,砕屑物を核に成長する再堆積性のリン酸塩がみられる層準のモリブデン同位体比は,鉄酸化物に吸着したものとの混合であると解釈しています.
 得られた2つのカンブリア紀前期の地層のリン酸塩と苦灰岩のサンプルは、カンブリア紀前期はモリブデンの同位体比が最低でも1.4パーミルであり,現在の海洋の組成に似ていることを示しました。カンブリア紀よりも昔の同位体比記録と比較をすると、今回得られたカンブリア紀直下のプレカンブリアンの苦灰岩のモリブデン同位体比の値は,原生代中期の値よりも重く(0.9ー0.8パーミル),このことは海洋循環のパターンがカンブリア紀前期までに 再編成され、そのことが生物の多様化を誘発したのかもしれないと結論づけています.

  モリブデンの同位体比の利用方法について参考になります.また,分析をする堆積岩の形成過程や構造についてきちんと記載する必要があることを再認識させます.


これに関連して気になった論文
 リン酸塩コノドントエレメントの微量元素組成
Chemical systematics of conodont apatite determined by laser ablation ICPMS
Julie A. Trotter, Stephen M. Eggins、Chmical Geology

コノドントに関連しないかな・・.ぬたウナギには軟骨があった名残があり, いったん軟骨をもってまた退化したしたのかもしれないらしい.
Identification of vertebra-like elements and their possible differentiation from sclerotomes in the hagfish Kinya G. ota 

中国のペルム紀の浅海層序から得られた微量元素変動. Ni CoCuの増加を熱水活動に求めているが,その根拠とか,詳細な層序の年代とかいろいろ不明.
Geochemical characteristics of Late Permian sediments in the Dalong Formation of the Shangsi Section, Northwest Sichuan Basin in South China: Implications for organic carbon-rich siliceous rocks formation
Hui Chen et al.,
珊瑚と海洋酸性化に関するレビュー論文  白亜紀OAE やPTの無酸素海洋も珊瑚の衰退に影響を与えていますね.
Projecting Coral Reef Futures Under Global Warming and Ocean Acidification John M. Pandolfi, et al. Science


あ, 大分脱線したな・・. 
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by stakahashi17 | 2011-08-14 15:52 | 論文紹介