人気ブログランキング | 話題のタグを見る


研究生活の備忘録です。https://sites.google.com/site/satoshitakahashi17


by stakahashi17

カテゴリ

全体
野外実習準備メモ(東栄町実習)
論文紹介
研究状況
イベント
所感
未分類

以前の記事

2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 05月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 05月
2021年 03月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 04月
2019年 03月
2018年 12月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 10月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2016年 09月
2016年 03月
2016年 02月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2010年 11月
2010年 10月

フォロー中のブログ

Life is Beau...

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

雨ばかりの出張月間
at 2024-03-09 22:18
2023年度の論文整理
at 2024-02-10 11:09
卒論がおわったところです。
at 2024-02-06 22:21
新年になっていた。
at 2024-01-13 21:57
遂に体調を崩す。
at 2023-12-08 20:26

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

科学

画像一覧

ICCP2011 at Perth

2011年7月3日ー9日、ICCP: International conference of Carboniferous to Permian が西オーストラリア Perthで行われました。
この学会では、石炭紀ーペルム紀の時代を研究する研究者・学生が集まり、成果を発表し合いました。
 
いくつかトピックを紹介しておきます。

1. 石炭紀ーペルム紀の研究
 石炭紀ーペルム紀の時代には氷室期があり、現在に類似した地球環境のシステムがあったと考えられこの時代を研究することは有意義である。
 石炭紀ーペルム紀の植物進化は顕著であり、この環境背景も面白そう。特に石炭紀Pensylvania期
 カナダ・中国の研究者グループが、詳細な化石年代層序の確立に向けてロシアのセクションで研究が進めている。 カナダ C. Hendersonの講演が時折ユーモアが混じって面白かった。

2.ペルム紀末大量絶滅の研究の新知見
 主目的はこれに関する情報収集と、自分の研究の発表とそれをうけての議論をすること。
 私の発表は、深海相のペルム紀ー三畳紀の微量元素の変動がテーマでした。あとでアメリカの先生に鉛Leadの発音は『れーっど』だと、指摘されました・・・。でも、辞書で発音を調べ直したら「りーっど」なんだけどなぁ??
コノドントの化学組成の研究 
炭素・酸素同位体比を組み合わせた同位体比指標(Δ47)をもちいて古水温変動を復元する研究が進められている。しかし、値の変化がコノドントの種によって復元水温にして数度も異なるため、コノドントが環境変化に従って温度躍層を超えて泳いだのではないかと説明されていた。古水温変動の指標にするにはネクトンではやや難ありということか。

南中国の浅海相において、前期三畳紀から中期三畳紀までの硫酸塩硫黄同位体比の測定が行われていた。Smithian -Anisianの間で値が5パーミル減少するらしい。同位体比変動の速度を堆積速度から計算すると、前期三畳紀では早く中期三畳紀では遅いらしい、大気・海洋の酸素の消費に影響した変化か?

近年、ペルム紀末の大量絶滅後、大陸からの砕屑物供給が増えたという論文が出されているが、このような海洋への泥の供給が珊瑚の絶滅・回復の遅れに寄与したのではないかという考えが出されていた。

3.ペルム紀中期の絶滅事変の研究の進展
 オーメイシャン玄武岩の活動時期を放射年代で精密に調べ、ペルム紀中期グアダルピアンーローピンジアン境界の絶滅との同時性を議論していた。結論としては玄武岩の活動時期の方が先行するらしい。また、この時期に活動した玄武岩はタリム盆地にもあるらしい。烏田君に採ってきてもらおう。


次のICCPは4年後ロシアで開催されるそうです。

石炭紀ーペルム紀の層序研究が行われていることもあり、行ってみたいです。

 
by stakahashi17 | 2011-07-25 00:41 | イベント